レッツ・ダンス
フィギュアスケートの話です。 書き始めたばかりなので、温かく見守ってください。
スポンサードリンク
にほんブログ村
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
世界選手権スタート!/レッツ・ダンス(#37)
「みなさん、こんばんは。本日はここ横浜で行われているフィギュアスケート世界選手権・男子ショートをお送りします。解説は天才ジャンパーの本田さんです。よろしくお願いします」
「よろしく」
「ビッグニュースがあります。開催国特別枠で予選を通過した白雪優選手が高得点を叩き出し、最終グループを残して現在一位です。すごいですね」
「ええ。優勝を狙える得点です」
「本田さんは白雪選手のコーチをしたことがあるそうですね」
「いえ、違います。年の離れた友達ってとこですね」
「なるほど。では、白雪選手の演技を観てみましょう」
映し出される観客席。
「まず驚かされたのが、観客席に優勝候補の選手達がいたことです」
観客席のケヴィン・レイノルズン、ジョニー・ウィアード、エステファン・ランビエールが順に映し出される。
「一ヶ月ほど前、優を彼らに会わせました。優のことをライバルと認め、その演技に興味があるから、観に来てる」
「すごいですね」
リンクの真ん中で優が天井を見つめている。
「曲はヴァン・ヘイレンのジャンプ」
「よろしく」
「ビッグニュースがあります。開催国特別枠で予選を通過した白雪優選手が高得点を叩き出し、最終グループを残して現在一位です。すごいですね」
「ええ。優勝を狙える得点です」
「本田さんは白雪選手のコーチをしたことがあるそうですね」
「いえ、違います。年の離れた友達ってとこですね」
「なるほど。では、白雪選手の演技を観てみましょう」
映し出される観客席。
「まず驚かされたのが、観客席に優勝候補の選手達がいたことです」
観客席のケヴィン・レイノルズン、ジョニー・ウィアード、エステファン・ランビエールが順に映し出される。
「一ヶ月ほど前、優を彼らに会わせました。優のことをライバルと認め、その演技に興味があるから、観に来てる」
「すごいですね」
リンクの真ん中で優が天井を見つめている。
「曲はヴァン・ヘイレンのジャンプ」
PR
エステファン・ランビエール/レッツ・ダンス(#36)
スイスのスケートリンク。均整のとれた体の上に彫りの深い男らしい整った顔に黒髪。見ている方までピシッとしてしまうほど綺麗な姿勢で立っている。エステファン・ランビエール。フィギュアスケート界のキングと呼ばれている男だ。本田の横に立つ優を不思議そうに見ている。
「彼にそれほどの価値があるのか?」
「ああ、キングのスケーティングを間近で見る資格がある」
「証明してもらおうか」
「あんたもか。キングらしく大盤振る舞いしてくれよ」
「私は慎重な王なんだ」
「分かった。優、体を温めろ」
優が滑り出した。ぐんぐんとスピードを上げていき、いつものようにすってーんと転ぶ。笑顔で立ち上がり、また滑り出す。エステファンは真剣な眼差しで優の滑りを見つめている。
「なるほど、面白い」
「ジョニー、ケヴィンに会ってきたが、優の滑りに感心したのは、あんだだけだよ」
「彼にそれほどの価値があるのか?」
「ああ、キングのスケーティングを間近で見る資格がある」
「証明してもらおうか」
「あんたもか。キングらしく大盤振る舞いしてくれよ」
「私は慎重な王なんだ」
「分かった。優、体を温めろ」
優が滑り出した。ぐんぐんとスピードを上げていき、いつものようにすってーんと転ぶ。笑顔で立ち上がり、また滑り出す。エステファンは真剣な眼差しで優の滑りを見つめている。
「なるほど、面白い」
「ジョニー、ケヴィンに会ってきたが、優の滑りに感心したのは、あんだだけだよ」
ジャンプのクオリティ/レッツ・ダンス(#35)
「お前にないものが分かったか?」
「腕の動き」
「それと表情だ。ちゃんと見たか?」
「見たよ。王子様みたいだった」
「そう、あの笑顔だ」
「俺もいつも笑顔だよ」
「お前のは楽しくて笑ってるだけだ。ケヴィンのは演技だ。プログラムに合わせて表情を変えてくる。ジャンプが違和感なくプログラムの表現にとけ込んでいく。それがケヴィンが言うジャンプのクオリティだ。必死の形相をしなければ跳べないようなジャンプをケヴィンは跳ばない」
ケヴィンが二人の所へ戻ってきた。
「腕の動き」
「それと表情だ。ちゃんと見たか?」
「見たよ。王子様みたいだった」
「そう、あの笑顔だ」
「俺もいつも笑顔だよ」
「お前のは楽しくて笑ってるだけだ。ケヴィンのは演技だ。プログラムに合わせて表情を変えてくる。ジャンプが違和感なくプログラムの表現にとけ込んでいく。それがケヴィンが言うジャンプのクオリティだ。必死の形相をしなければ跳べないようなジャンプをケヴィンは跳ばない」
ケヴィンが二人の所へ戻ってきた。
ケヴィン・レイノルズン/レッツ・ダンス(#34)
「ケヴィン、お前、性格悪くなったんじゃないか」
「違うって。僕は若い才能をつぶしたくないんだ」
「たくもう、小生意気になりやがって。こいつのジャンプ見てから言え」
「へえ、そりゃ楽しみだ」
「違うって。僕は若い才能をつぶしたくないんだ」
「たくもう、小生意気になりやがって。こいつのジャンプ見てから言え」
「へえ、そりゃ楽しみだ」
侍スピナー/レッツ・ダンス(#33)
アメリカのアイスリンク。ジョニー・ウィアードの練習を観ている優と本田。本田がジョニーの練習について思うところを優に話し、優は頷いている。二人の横に巨漢の男が現れた。男を見たジョニーの顔がパッと明るくなり、一気に滑ってくる。
「ボーロー!迎えに来てくれたのね」
ジョニーはボーローにしがみつくように抱きついた。そんなジョニーをボーローは優しく包むように抱く。
「あ、そうそう、本田は知ってるわよね」
「ああ、久しぶり、本田」
ボーローは本田と握手した。
「でね、この子がすごいの!」
「?」
「侍スピナー」
「ほう、そりゃすごそうだ」
「そうだ!四人で食事しましょう!」
「悪い。飛行機の時間があるんだ」
「あら!?日帰り?」
「カナダに行く」
「なるほど。じゃあ、空港でお食事会ね。さあ、行きましょ、ボーロー」
「俺、バイクで来ちゃったよ。四人は無理だ」
「本田たちはタクシーで行けばいいわよ」
ジョニーはボーローの腕にしがみつきながら引っ張っていく。
「ボーロー!迎えに来てくれたのね」
ジョニーはボーローにしがみつくように抱きついた。そんなジョニーをボーローは優しく包むように抱く。
「あ、そうそう、本田は知ってるわよね」
「ああ、久しぶり、本田」
ボーローは本田と握手した。
「でね、この子がすごいの!」
「?」
「侍スピナー」
「ほう、そりゃすごそうだ」
「そうだ!四人で食事しましょう!」
「悪い。飛行機の時間があるんだ」
「あら!?日帰り?」
「カナダに行く」
「なるほど。じゃあ、空港でお食事会ね。さあ、行きましょ、ボーロー」
「俺、バイクで来ちゃったよ。四人は無理だ」
「本田たちはタクシーで行けばいいわよ」
ジョニーはボーローの腕にしがみつきながら引っ張っていく。