レッツ・ダンス
フィギュアスケートの話です。 書き始めたばかりなので、温かく見守ってください。
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すげー!こんなに速いんだ!/レッツ・ダンス(#17)
優は監督に連れられてスケートリンクに来ていた。
「本当にスケート教室を受けなくていいのかい?」
「いいよ」
「初めてなんだろ。遠慮しなくていいんだよ」
「好きにしたいから」
優はスケートリンクに入ると、人のいない方に向かって腹ばいで滑る。止まった後もしばらく氷の感触を楽しんでいる優。近くを滑る人たちは不思議そうな顔をする。
『あの時と同じ笑顔だ。ワクワクしてるんだな』
優はゆっくりと立ち上がり、歩いてみる。ゆっくりとリンクを一周した後、屈伸で足首と膝をほぐす。優は対角線上をじっと見つめ、人がその直線上からいなくなったときに滑り出した。どんどんスピードを上げていき、優の目はキラキラと輝いていた。壁にぶつかる際に腕を使って衝撃を吸収した。
『すげー!こんなに速いんだ!』
「本当にスケート教室を受けなくていいのかい?」
「いいよ」
「初めてなんだろ。遠慮しなくていいんだよ」
「好きにしたいから」
優はスケートリンクに入ると、人のいない方に向かって腹ばいで滑る。止まった後もしばらく氷の感触を楽しんでいる優。近くを滑る人たちは不思議そうな顔をする。
『あの時と同じ笑顔だ。ワクワクしてるんだな』
優はゆっくりと立ち上がり、歩いてみる。ゆっくりとリンクを一周した後、屈伸で足首と膝をほぐす。優は対角線上をじっと見つめ、人がその直線上からいなくなったときに滑り出した。どんどんスピードを上げていき、優の目はキラキラと輝いていた。壁にぶつかる際に腕を使って衝撃を吸収した。
『すげー!こんなに速いんだ!』
優はスピードの限界に挑戦するかのように何度も繰り返した。
監督が近づいてきて、「すごいスピードだな。サッカーの時もすごかったけど、それ以上だ」
「うん。スケートって、やっぱすごい」
「休憩するかい?」
「ううん。まだまだやりたいことがあるんだ」
優は人が少ないところに滑っていき、立ち止まった。軽く屈伸した後、両足で真上に跳んだ。それを何度も繰り返し、徐々に高さを上げていった。くるりと一回転し、次にはくるりと二回転した。
スケート教室を終えた男性コーチがじっと優を見ていた。
『ジャンプしてから回転して、回りきってから着地している。いい感じだな』
優は右足だけでジャンプして、両足で着地してみた。優はしばらく考えながらぶつぶつと何かしゃべっている。やがて、壁際に滑っていき、壁に沿ってリンクをゆっくりと滑り始めた。飽くことなく滑りつづける優。片足で滑っている時間を徐々にのばしている。男性コーチはそんな優をしばらく見ていたが、いつまでも終わりそうにないので、首を振りながら苦笑してリンクを出ようとした。その時、大きな歓声と拍手が起きた。男性コーチは、驚いて振り向いた。先ほどと同じように滑っている優。優を見守る他の客達。優は左足でジャンプし、くるくると二回転して前向きに左足で着地し、そのまま滑っていく。
「こらー!」
大声に止まる優。男性コーチは、優のところに滑っていく。
「どこのクラブの子かしらないけど、このリンクでそんなことしたら危ないだろ!」
「ごめんなさい」
「あんなジャンプでよく怪我しないもんだ。君のコーチはどんな指導をしているんだ、まったく」
「誰の指導も受けてないよ」
「!?」
「申し訳ありません」監督がリンクの外から男性コーチに話しかけた。「その子、今日初めて滑ったんですよ」
「初めて!?」
「私もビックリしてます。運動神経はかなりのものだと思っていたけど、これほどとは」
「もうジャンプしないから、滑ってもいい?」
「あ、ああ」
優はまた滑り始めた。
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「休憩するかい?」
「ううん。まだまだやりたいことがあるんだ」
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スケート教室を終えた男性コーチがじっと優を見ていた。
『ジャンプしてから回転して、回りきってから着地している。いい感じだな』
優は右足だけでジャンプして、両足で着地してみた。優はしばらく考えながらぶつぶつと何かしゃべっている。やがて、壁際に滑っていき、壁に沿ってリンクをゆっくりと滑り始めた。飽くことなく滑りつづける優。片足で滑っている時間を徐々にのばしている。男性コーチはそんな優をしばらく見ていたが、いつまでも終わりそうにないので、首を振りながら苦笑してリンクを出ようとした。その時、大きな歓声と拍手が起きた。男性コーチは、驚いて振り向いた。先ほどと同じように滑っている優。優を見守る他の客達。優は左足でジャンプし、くるくると二回転して前向きに左足で着地し、そのまま滑っていく。
「こらー!」
大声に止まる優。男性コーチは、優のところに滑っていく。
「どこのクラブの子かしらないけど、このリンクでそんなことしたら危ないだろ!」
「ごめんなさい」
「あんなジャンプでよく怪我しないもんだ。君のコーチはどんな指導をしているんだ、まったく」
「誰の指導も受けてないよ」
「!?」
「申し訳ありません」監督がリンクの外から男性コーチに話しかけた。「その子、今日初めて滑ったんですよ」
「初めて!?」
「私もビックリしてます。運動神経はかなりのものだと思っていたけど、これほどとは」
「もうジャンプしないから、滑ってもいい?」
「あ、ああ」
優はまた滑り始めた。
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