レッツ・ダンス
フィギュアスケートの話です。 書き始めたばかりなので、温かく見守ってください。
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あのシュートコースが見えないのか/レッツ・ダンス(#12)
決勝戦当日。僕達は後半が始まる頃にグランドに着いた。0対1で負けている。あのチームを一点に抑えるなんてさすがウッチーだ。
「終了15分前に出る」
ヒデはすぐに柔軟運動を始めた。ヒデは一点五分で考える。15分ってことは三点取るってことだ。体を揺るがす大歓声が起きた。後半開始してから五分もたっていないのに二点目だ。ヒデの勘通りってことか。ゆっくりしてられないぞ。
「優くん」
「はい」
「相手のキーパーの若竹はこの大会、一点も取られていない」
「知ってます」
「ヒデも彼から点を取ったことがない。取れるか?」
「終了15分前に出る」
ヒデはすぐに柔軟運動を始めた。ヒデは一点五分で考える。15分ってことは三点取るってことだ。体を揺るがす大歓声が起きた。後半開始してから五分もたっていないのに二点目だ。ヒデの勘通りってことか。ゆっくりしてられないぞ。
「優くん」
「はい」
「相手のキーパーの若竹はこの大会、一点も取られていない」
「知ってます」
「ヒデも彼から点を取ったことがない。取れるか?」
「ヒデがきれいなシュートにこだわらなければ…」
「そうか。やはり、そうだな」
僕は試合を見ながらウォームアップしているヒデのそばに寄った。
「ヒデ、あそこを狙ってるだろ」
「ああ。スカッと決めれそうだ」
「あそこはダメだ」
「へ!バカじゃねえのか、お前。あのシュートコースが見えないのか」
「あれは罠だ。あの距離からだとキーパーに止められてしまう。あそこからゴールに向かって走って、一人かわしてパスを受ければ、ヒデなら絶対点が取れる」
「やだね。そんなの」
「一点目だけでいい」
殴ろうとするヒデ。ひるまない優。
「あそこだ。あそこに出せ。これは命令だ」
「パスの速さを変えてもいい?10%速くしたい」
「お前はいつも通りにボールを出せ」
ヒデは優から離れて、ウォームアップを続ける。
試合終了15分前。味方のスローインのときにヒデと優が出た。
「そのひょろ長い奴をマークしろ!好きにさせるな!」
相手のキーパーの若竹が叫んで、優を見てにやっと笑った。ヒデは若竹を睨みつけている。ウッチーのスローインが高く投げられる。近くにいた敵味方とも慌てて下がる中、優が高くジャンプしてヘッドでボールをトラップした。
「馬鹿野郎!そいつのマークを外すな!」
優が左サイドを駆け上がっていく。ついてこれる選手はいない。正面からのスライディングをボールとともにジャンプしてかわし、ぐんぐんゴールに近づいていく。二人のディフェンダーに前をふさがれると、躊躇することなく振り返り、ウッチーにパスを出し、すぐに振り返ってディフェンダー二人の間を駆け抜ける。ウッチーからのグランダーの低いパスが優の足元に飛んできた。ゴールまでの道にいるのはディフェンダー一人とキーパー。優はゴールに向かって駆ける。向かってくるディフェンダーをするりと左にかわしてゴールに向かう優の足元にボールはなかった。ボールはきれいな弧を描いて右サイドへと飛んでいた。そのボールに向かってヒデが走っていく。
『相手は思いっきりひきつけた。注文通りのパスだ。決めろ、ヒデ!』
ヒデのシュートが閃光のようにゴールに向かった。
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「そうか。やはり、そうだな」
僕は試合を見ながらウォームアップしているヒデのそばに寄った。
「ヒデ、あそこを狙ってるだろ」
「ああ。スカッと決めれそうだ」
「あそこはダメだ」
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「やだね。そんなの」
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「お前はいつも通りにボールを出せ」
ヒデは優から離れて、ウォームアップを続ける。
試合終了15分前。味方のスローインのときにヒデと優が出た。
「そのひょろ長い奴をマークしろ!好きにさせるな!」
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「馬鹿野郎!そいつのマークを外すな!」
優が左サイドを駆け上がっていく。ついてこれる選手はいない。正面からのスライディングをボールとともにジャンプしてかわし、ぐんぐんゴールに近づいていく。二人のディフェンダーに前をふさがれると、躊躇することなく振り返り、ウッチーにパスを出し、すぐに振り返ってディフェンダー二人の間を駆け抜ける。ウッチーからのグランダーの低いパスが優の足元に飛んできた。ゴールまでの道にいるのはディフェンダー一人とキーパー。優はゴールに向かって駆ける。向かってくるディフェンダーをするりと左にかわしてゴールに向かう優の足元にボールはなかった。ボールはきれいな弧を描いて右サイドへと飛んでいた。そのボールに向かってヒデが走っていく。
『相手は思いっきりひきつけた。注文通りのパスだ。決めろ、ヒデ!』
ヒデのシュートが閃光のようにゴールに向かった。
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