レッツ・ダンス
フィギュアスケートの話です。 書き始めたばかりなので、温かく見守ってください。
スポンサードリンク
にほんブログ村
[15] [14] [13] [12] [11] [10] [9] [8] [7] [6] [5]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
僕はそのための練習をしている/レッツ・ダンス(#10)
五年生の優は六年生のシュートを腹で受けて、うずくまり嘔吐している。
「きったねぇの」
『すごい、やっぱりヒデのシュートはすごいよ。ヒデの方がすごいのは分かってる。どうする?頭を使え。アキラ兄だったら、きっとそう言う…アキラ兄…そうか!」
優がにっこりと笑って、立ち上がる。
「きったねぇの」
『すごい、やっぱりヒデのシュートはすごいよ。ヒデの方がすごいのは分かってる。どうする?頭を使え。アキラ兄だったら、きっとそう言う…アキラ兄…そうか!」
優がにっこりと笑って、立ち上がる。
「ヒデのシュートはすごいな」
「当たり前だ。俺の中に流れている血はお前らとは違うんだよ」
優は一歩前に出る。
「もいっちょ来い!」
ヒデの顔を苛立ちが走る。
「マゾかよ」
優はヒデのシュートをまともに腹に受けてうずくまる。
「へ!ざまあねえや」
優は笑顔で立ち上がる。
「遠慮しないで、もいっちょ来い!」
「遠慮するかよ」
ヒデが思いっきり蹴ったボールが優の腹に当たって跳ね返ってくる。優はうずくまらずに、顔を歪めながらも小さくガッツポーズをとる。
「オッケ、オッケ、もいっちょ来い!」
「ぶっ殺してやる!」
今までで最高のシュートが優の腹に突き刺さる。ころりと転がり落ちたボールが、ヒデの方にゆっくりと転がっていく。ボールに向かって走り出す優。
「させるか!」
『フィギュアスケーターは三歩で、いや、一歩でトップスピードにもっていく。僕はそのための練習をしている』
ヒデが走り出そうとしたとき、優の姿が視界から消え、風が吹き抜ける。振り返るヒデ。駆け抜けて行った優がくるりとターンしてボールを足で押さえ、右手の親指を立てながら、満面の笑みでウインクする。
「この野郎!」
ヒデが優にヘッドロックをかける。
「やるじゃねえか、お前!俺のアシストをやれ!俺がサッカーを教えてやる」
ヒデは本当に天才なのだろう。なんでも自然にできてしまうから、僕に何も教えることはできなかった。でも、ヒデとプレイすることで、僕はどんどんうまくなり、パスやドリブル、トラッピングは一人で毎日何時間も練習した。僕からのパスでヒデがシュートを決めるのを見る度に胸が躍った。二人の息が合って、ヒデが気持ちよくシュートを決められるようになり、僕はユニフォームを着せられ、試合に連れていかれた。ヒデに連れられて行ったグランドでは、すでに試合は後半に入っていた。
「おー、0対0か、いいじゃないか。監督、今日は出てやるよ。それから、こいつがこないだ話した優。こいつも一緒に出してくれ。優、挨拶しろ」
「よろしくお願いします」
「君が優君か。大きいな、ヒデと同じぐらいあるじゃないか」
「なんだかこいつ、もやしみたいにどんどん伸びてやがんだ。まったく変な奴だぜ。最後5分で出る」
「もうちょっと早い方が…」
「大丈夫、俺は天才だぜ」
---------------------------------------
私が書いてるブログです。よろしく!
・<a href="http://inomama2.seesaa.net/">愛のままに我がままにブログ</a>
映画や自作の小説について気ままに書いてるメイン・ブログです。
・<a href="http://shuffle.indiesj.com/">『シャッフル』</a>
自作の小説です。漆黒のiPodから始まった事件はどこへ向かうのか…。
・<a href="http://fireworks.indiesj.com/">『レボリューション・ファイアワークス』</a>
自作の小説です。奴隷階級のハナビが助けた少年はパイロキネシスを持っていた…。
・<a href="http://inomaman2.seesaa.net/">運動ダイエット</a>
Wii Fit Plusを使ってのダイエットをまとめています。成果出てます!
・<a href="http://wii-fit-diet-blog.seesaa.net/">Wii Fit ダイエット ブログ</a>
Wii Fit Plusを使ってのダイエットの日々の記録です。
・<a href="http://rakuten-point-tameyo.seesaa.net/">楽天ポイントを貯めよう</a>
楽天ポイントの獲得履歴とお得情報。
・<a href="http://kabu-nyuumon.meblog.biz/">株式投資入門</a>
趣味でやってる株式投資の経験からこれから始めようという人に向けて書きました。
・<a href="http://kabu-tousi.meblog.biz/">株式投資ブログ</a>
趣味でやってる株式投資の日々の取引状況です。
「当たり前だ。俺の中に流れている血はお前らとは違うんだよ」
優は一歩前に出る。
「もいっちょ来い!」
ヒデの顔を苛立ちが走る。
「マゾかよ」
優はヒデのシュートをまともに腹に受けてうずくまる。
「へ!ざまあねえや」
優は笑顔で立ち上がる。
「遠慮しないで、もいっちょ来い!」
「遠慮するかよ」
ヒデが思いっきり蹴ったボールが優の腹に当たって跳ね返ってくる。優はうずくまらずに、顔を歪めながらも小さくガッツポーズをとる。
「オッケ、オッケ、もいっちょ来い!」
「ぶっ殺してやる!」
今までで最高のシュートが優の腹に突き刺さる。ころりと転がり落ちたボールが、ヒデの方にゆっくりと転がっていく。ボールに向かって走り出す優。
「させるか!」
『フィギュアスケーターは三歩で、いや、一歩でトップスピードにもっていく。僕はそのための練習をしている』
ヒデが走り出そうとしたとき、優の姿が視界から消え、風が吹き抜ける。振り返るヒデ。駆け抜けて行った優がくるりとターンしてボールを足で押さえ、右手の親指を立てながら、満面の笑みでウインクする。
「この野郎!」
ヒデが優にヘッドロックをかける。
「やるじゃねえか、お前!俺のアシストをやれ!俺がサッカーを教えてやる」
ヒデは本当に天才なのだろう。なんでも自然にできてしまうから、僕に何も教えることはできなかった。でも、ヒデとプレイすることで、僕はどんどんうまくなり、パスやドリブル、トラッピングは一人で毎日何時間も練習した。僕からのパスでヒデがシュートを決めるのを見る度に胸が躍った。二人の息が合って、ヒデが気持ちよくシュートを決められるようになり、僕はユニフォームを着せられ、試合に連れていかれた。ヒデに連れられて行ったグランドでは、すでに試合は後半に入っていた。
「おー、0対0か、いいじゃないか。監督、今日は出てやるよ。それから、こいつがこないだ話した優。こいつも一緒に出してくれ。優、挨拶しろ」
「よろしくお願いします」
「君が優君か。大きいな、ヒデと同じぐらいあるじゃないか」
「なんだかこいつ、もやしみたいにどんどん伸びてやがんだ。まったく変な奴だぜ。最後5分で出る」
「もうちょっと早い方が…」
「大丈夫、俺は天才だぜ」
---------------------------------------
私が書いてるブログです。よろしく!
・<a href="http://inomama2.seesaa.net/">愛のままに我がままにブログ</a>
映画や自作の小説について気ままに書いてるメイン・ブログです。
・<a href="http://shuffle.indiesj.com/">『シャッフル』</a>
自作の小説です。漆黒のiPodから始まった事件はどこへ向かうのか…。
・<a href="http://fireworks.indiesj.com/">『レボリューション・ファイアワークス』</a>
自作の小説です。奴隷階級のハナビが助けた少年はパイロキネシスを持っていた…。
・<a href="http://inomaman2.seesaa.net/">運動ダイエット</a>
Wii Fit Plusを使ってのダイエットをまとめています。成果出てます!
・<a href="http://wii-fit-diet-blog.seesaa.net/">Wii Fit ダイエット ブログ</a>
Wii Fit Plusを使ってのダイエットの日々の記録です。
・<a href="http://rakuten-point-tameyo.seesaa.net/">楽天ポイントを貯めよう</a>
楽天ポイントの獲得履歴とお得情報。
・<a href="http://kabu-nyuumon.meblog.biz/">株式投資入門</a>
趣味でやってる株式投資の経験からこれから始めようという人に向けて書きました。
・<a href="http://kabu-tousi.meblog.biz/">株式投資ブログ</a>
趣味でやってる株式投資の日々の取引状況です。
PR