レッツ・ダンス
フィギュアスケートの話です。 書き始めたばかりなので、温かく見守ってください。
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私をコーチにする?/レッツ・ダンス(#29)
「分かりました。先生ともお別れです。せいせいするよ。あんなでかい女とはやりたくなかったんだ」
川口の平手打ちが丸山の頬に飛んだ。涙をボロボロ流す丸山。
「海外に行く。日本には俺のパートナーにふさわしい奴はいない。新しいパートナーを見つけて、お前らの上に立ってやる」
立ち去る丸山に優が笑顔で言った。
「受けて立ちます。あなたは、もっと練習して、一緒に闘う仲間をリスペクトすれば、きっといい選手になりますよ」
「ふざけんな!二度と俺に話しかけるな!」
振り返って睨みつける丸山と笑顔の優。再び出口へ向かう丸山。優は丸山に向かって頭を下げた。
『あの笑顔を消してやる。お前たちがくずカップルだということを思い知らせてやる。あいつを見つけだすんだ。あいつと組めさえすれば…』
丸山は残酷な笑顔を浮かべた。
川口の平手打ちが丸山の頬に飛んだ。涙をボロボロ流す丸山。
「海外に行く。日本には俺のパートナーにふさわしい奴はいない。新しいパートナーを見つけて、お前らの上に立ってやる」
立ち去る丸山に優が笑顔で言った。
「受けて立ちます。あなたは、もっと練習して、一緒に闘う仲間をリスペクトすれば、きっといい選手になりますよ」
「ふざけんな!二度と俺に話しかけるな!」
振り返って睨みつける丸山と笑顔の優。再び出口へ向かう丸山。優は丸山に向かって頭を下げた。
『あの笑顔を消してやる。お前たちがくずカップルだということを思い知らせてやる。あいつを見つけだすんだ。あいつと組めさえすれば…』
丸山は残酷な笑顔を浮かべた。
「さてと、優君はコーチを持たないってきいてるけど、どうする?私をコーチにする?」
「いえ、アヤメと二人でやります」
「あら、それはダメよ。年頃の男女を二人っきりにするわけにはいかないし、アヤメちゃんは私の生徒よ。やめないわよね、アヤメちゃん?」
「やめません」
考え込む優。
「私の生徒にならないと、ここでは練習できないわよ。さあ、どうする?」
「まいったな」
「アヤメちゃんのことは諦めて、私とペアをやるってのはどう?コーチと生徒じゃなくて、パートナーになるの」
「ペアじゃなくてアヤメとアイスダンスやりたいんだよな…」
「家に帰って、考えてみて」
「そうだ。俺が練習しているアイスリンクがあります。皆そこで練習しませんか?アヤメは川口さんの指導を受けられるし、二人っきりにならずに俺も一緒に滑ることができる」
「ここからは近いの?」
優の専用リンク。氷上に立つ優、川口、アヤメ。他の練習生は滑ったり、設備を見たりしている。
「いいリンクね。でも、あまり払えないわよ」
「何か条件がつくかもしれないけど、多分無料だと思います。ここを管理している人を紹介しますから、話し合ってみてください。川口さんが他の練習生の指導をしている間、俺がアヤメと練習するっていうのでどうでしょうか」
「そうね…私がアヤメちゃんを指導している間、優君が他の練習生を指導してくれるのだったらいいわよ」
「え!俺には無理ですよ」
「気がついたことをアドバイスするだけでいいの。ね」
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